世界のウイスキー

およそ700種類に及ぶ世界中から集められたウイスキーのテイスティングノートや情報はこちらからご覧いただけます。現在は多くのテイスティングコメントを皆様にお届けするために、バッチ(製造年)違いである同一商品のテイスティングも掲載しておりますので、現在発売されているウイスキーの評価とは限りません。予めご了承ください。

テイスティング

Whisky Magazine ではウイスキー専門家、作家、愛飲家によるテイスティングを毎号開催し、その情報を皆さんにお届けしています。

推奨ボトル

テイスターが判定したポイントの規定によってSilver Recommended(銀賞)もしくは Gold Editors Choice(金賞)が毎号決定します。


ソラリアシリーズ アルティスセクレトゥム    61.1%

  • 地域: スペイサイド
  • ブランド: ウイスキー・イルミナティ
  • 価格帯: £181-
  • 入手可能場所: 限定品
  • 掲載号:163号

ロブ・アランソンSCORE7.5

香り
キャラメルトフィーを振りかけたシェリー漬けのレーズン。古い貯蔵庫のようなアルコール漬けのオーク香もたくさん感じる。塩漬けレモン。チェリー味のメンソールキャンディーを思わせる薬っぽい匂い。刈りたての芝生。
しっかりと味わうには加水が必要だ。ストレートで飲むと、盛大なアルコールの味にわずかなチェリー風味を加えたような印象になる。水を加えることであらゆるタイプの甘味が増し、大麦や焼いたリンゴなどの風味も引き出される。
フィニッシュ
水を加えることで後味の甘さも増す。ダークチョコレートで包んだチェリー。
コメント
野獣のように荒々しいウイスキーだが、少し水を加えることで劇的に穏やかになる。だが水の入れすぎには注意。水割りの中ではうまく個性を発揮しない。

ケイト・パックウッドSCORE7.0

香り
鉛筆の削り屑と硫黄。髪の脱色剤(ペルオキシド)。フレッシュなオーク香と穏やかな焚き火の煙。かすかな香水。穏やかな甘い匂いも感じさせる。
とてもドライな口当たりで、口内を覆うようなタンニンを感じる。木の削り屑とモモの砂糖煮。やがてたっぷりのクローブとショウガ粉。
フィニッシュ
後味も驚くほど強烈で、加水が必要。だが水を入れると硫黄の味を強調する。口をすぼめるドライな余韻。
コメント
香りは硫黄の匂いに支配されているが、加水すると平板になって、単なるドライな硫黄風味になる。このタイプのウイスキーが好きな人は確実にいるだろうが、私自身の好みではない。